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第一幕 音劇版「悪戯な雨」

夏目と田沼、急に降りだしてきた雨に軒先でしばらく雨宿りすることになる。夏目はある雨の日のことを思い出し、田沼に話しだす。それは、夏目が出会った妖怪の話だった。 愛らしい少女の姿をした妖怪は夏目に、ある人間の男を一緒に探してほしいと頼みこむ。 男にもらったこのタオルを返したいのだ、と。 だが妖怪がその男に出会ったのは50年前のことだった―― ちょっと口は悪いがいちずな少女妖怪と共に夏目は男を探しに行く。

 

第二幕 「そこに響く音を」

ある春の日、八つ原の隣山まで出かけた中級妖怪は、そこで大きな岩の姿をした妖に出会う。その妖は、季節の移り変わりの音に耳をすまし、現世(うつしよ)の出来事を知るのが楽しみだという。身動きのできない妖から、遠くの音を届けてほしいと、音が染み入るふしぎな石“音石”を託された中級妖怪。八つ原に返ったふたりは、仲間と夏目を巻き込んで音集めをすることに。どんな音を集めるのか、夏目組犬の会、団結しながらもマイペースな音集めが始まる!
 
第二幕はアニメ「夏目友人帳」シリーズの総監督・大森貴弘によるオリジナル書き下ろしエピソード!

▼ 夏目友人帳とは

2008年7月よりテレビ東京ほかにて放送開始したアニメ『夏目友人帳』シリーズ(原作『夏目友人帳』は白泉社『LaLa』にて連載中)は、通算六期に渡り放送され、幅広い層から支持を受けている。 物語の主人公は、妖怪を見ることができる少年・夏目貴志。彼は、祖母レイコが妖怪を子分とする証にその名を書かせた契約書の束「友人帳」を手にして以来、自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、妖怪達にその名を返す日々を送る。彼らを取り巻く友人たち、妖怪たちとの心の交流を描く、妖しく、切なく、懐かしい 感涙のあやかし譚。

▼ SOUND THEATRE (サウンドシアター)とは

昨今“朗読劇”と呼ばれるものは数多くあります。その中でサウンドシアターが“新感覚・音楽朗読劇”と謳うのは、朗読劇の基盤である“読み聞かせ”の部分はもちろん、舞台美術、照明、特効(特殊効果)、衣裳等にまでこだわり、五感を刺激する要素をふんだんに取り入れる事で、観客の想像力を限界まで刺激する、いわば”イメージシアター”であるということからです。また舞台上での生演奏によって、音楽と朗読が互いにより一層寄り添い、高めあい、シンクロしていきます。これらの要素によって観客は劇中の温度や気候、登場人物の動きまでをも想像する事が可能となり、キャラクターの感情や回想をより鮮やかに、印象的に表現することができます。 最大限に五感を刺激し観客を想像の渦に巻き込む、体感する朗読劇。 それが“新感覚・音楽朗読劇”サウンドシアターなのです。